京都の工具屋店長

家具製作をしていた父の側で、いつも木切れで遊んでいた私にとって、木工制作は、とても興味のある分野です。
父の時代は、すべて手仕事でやっていました。
電動の機械も入れていましたが、父は、かたくなにそれらを使用しませんでした。
大人になって、小さな木工家具くらいなら、私にも作れるようになりました。
ただ、子ども時代と違うことは、電動工具を使っていることです。
その中でも、電動ドライバーは、とても重宝しています。
最近の組み立て家具は、必ずと言っていいほど、ネジ釘が使われているからです。
もし、電動ドライバーが無かったら、ちいさなキャビネットでも作りあげることは、出来ないと思います。
私が使っている電動工具は、電動ドライバーだけですが、
本格的に家具を手作りしている友達は、色々な電動工具を使っています。
特に電動のこぎりは、役立っているようです。
大きな材木をのこぎり一本で切っていた父の姿は、
力強いものでしたが、もし、あのとき、電動工具を使用していたら、
もっと楽に仕事が出来ていたのでは？と思います。
頑固だった父は、今、娘の私が電動ドライバーを駆使していることを、
どんな顔でみるのだろうか？とふと思う事があります。